スマホアプリを作ろうと決めて、日本では特にシェアが高いiOSアプリを選ぶのは自然なことでしょう。
実際にiOSアプリを作る際に、まず必要になるのが「開発環境」です。
何を使えばiOSアプリが作れるのか。グーグルで検索すれば「iOSアプリはSwiftとXcodeで作れる。」とすぐ出てきますし、これは正解です。
ただしこれはあくまで最小構成で、プロのエンジニアは実際には他のツールも使って仕事を進めています。
今回はiOSエンジニア専門のオンラインプログラミングスクールであるiOSアカデミアより、iOSアプリの開発が捗るツールをご紹介します。
非効率的な環境で作業をして無駄な時間を使ったり、更には挫折してしまうリスクを軽減できますので、是非最後までご覧ください。
現役エンジニアのスマホアプリ開発環境
一般的なツールのご紹介ではなく、iOSアカデミアの講師でもある、現役のプロエンジニアが実際に使っているツールのご紹介になります。
即実践で使えるツールになりますので、是非一度導入してみてください。
Xcode(IDE)
こちらは言わずもがな、iOSアプリ開発には必須の統合開発環境(IDE)です。
- エディタ機能
- シミュレーター機能
- UI作成機能
- App Storeへのアップロード機能
- コードのコンパイル機能
など、様々な機能を有しており、基本的にはこのXcode上でSwiftプログラミングをしていくことでiOSアプリを作ることができます。
iOSアプリ開発においては全ての基本になる部分と言えます。
atom(エディタ)
エディタとはプログラミングを書いていくMicrosoftのワードのようなソフトです。
実はプログラミングのコードを書くのは「メモ帳」のようなシンプルなアプリでも全く問題ありません。
そのメモ帳に様々な機能を追加して、プログラミングしやすくしてくれるのが「エディタ」です。
先にご紹介したXcodeにもエディタは含まれているので、そちらで作業をすることも可能ですが、このatomはGitHub社によるエディタです。
GitHubは開発現場では必須のバージョン管理、共同開発ツールです。そのGitHub社が作っているだけあって、実際の開発と非常に親和性が高いツールになっています。
Xcodeのエディタと場面によって使い分けることで、「共同開発時におけるコードコンフリクトの解消」などが可能になり、作業効率を向上させられます。
Proxyman(プロキシ)
プロキシとは日本語では「踏み台」のことで、良く聞く言葉としては発信元を偽装する「プロキシサーバー」が挙げられます。
プロキシサーバーを経由してアクセスすることで、自分の発信元を偽装することができます。映画やドラマなどでよく描かれる場面です。
このProxymanは同様にサーバーと自分のパソコンの間に入ることで、エラーの原因を特定することができます。
多くのiOSアプリは単体で動作が完結するわけではなく、断続的にサーバーとデータのやり取りをしています。
いずれかにエラーがあっても動作に不具合を起こしますが、仮にサーバーから受け取るデータに不備があった場合、Xcodeサイドからはエラー原因の特定が難しい場合があります。
Proxymanを使うことで、サーバーから返ってきているデータの中身をチェックできるので、サーバーサイドの問題である場合にも、原因の切り分けができるようになります。
サーバーの設定ミスで、「パソコン側は数字を受け取るはずなのに、サーバーは文章を送ってきている。」となっている場合でもすぐ原因が特定でき、またProxyman上でデータを書き換えてエラーを解消することも可能です。
iTerm2(コマンドライン)
コマンドラインとは映画などでよく見る、真っ黒な画面に文字が羅列されているツールです。
一般的にパソコンを使う時は、マウスでファイルやフォルダをクリックするGUI=Graphical User Interface方式を使いますが、これを直接文字での命令でパソコンを動かすのがコマンドライン。
Macにも標準で「ターミナル」というコマンドラインが入っていますが、iTerm2のほうがカスタマイズ性が高く、使いやすいのでおすすめです。
コマンドラインで指示を出すことで、マウスまで手を動かす必要がなくなります。
一見難しそうですが、慣れるとマウス操作より作業速度が上がりますし、GUIではサポートされていない操作もできたりします。より複雑で専門性が高い作業の場合はできるだけコマンドラインを使うと良いでしょう。
iOSアプリ開発で使う便利ツール
こちらでは直接iOSアプリの開発に関わるものではなく、仕事を進めていく上で便利なツールのご紹介になります。
汎用的なツールですので、開発以外にも使うことができ、日々のパソコン作業全般の効率を上げてくれるでしょう。
Skitch(画像加工)
画像加工ソフトといえばAdobe社のPhotoshopなどが有名ですが、重いソフトなのでちょっとした編集作業には向きません。
画像に枠線、矢印、文字などを簡単に入れることができますので、間違っているコードやデザインの変更依頼を出す時に非常に便利です。
特に昨今のプログラミングでは直接対面せずにリモートで行われることが多く、視覚的に表現しやすいSkitchは重宝するでしょう。
ShiftIt(ユーティリティ)
こちらはMacでの作業全般に便利なユーティリティツール。
実はWindowsでは昔から標準搭載されている機能ですが、「ウィンドウをキーボードショートカットで整理する」ツールです。
画面左にブラウザ、右にエディタを表示したいというのはよくあることですが、それぞれのウィンドウをマウスで調整するのは時間がかかりますし、ピッタリ並べるのは難しいもの。
ShifItを使うことで一発で綺麗に並べることができるのは、実際に使ってみると思ったより便利な機能で一度使うと手放せません。
外部ディスプレイを使う際は、更に多くのウィンドウを同時に扱えますので、特におすすめです。
これからアプリ開発を進めるにあたって
今回はiOSアプリ開発をするにあたって、必要・便利なツールをご紹介しました。
この記事の内容を実践していただくことで、確実にiOSアプリの開発環境は整えていただけますが、実際に難しいのはその先です。
プログラミング学習の挫折についての記事にもある通り、独学でのプログラミングの挫折率は86%と非常に高く、ほとんどの人に取っては習得が難しいスキルです。
挫折の理由は「わからないことが多すぎる」ことで、挫折を防ぐために最も効果的なのは「不明点を気軽に聞ける環境」を整えることであるという結果も出ています。
独学では解決に数日かかったエラーでも、詳しい人に見てもらったら一瞬で解決したということもよくあるのがプログラミング。
そこで利用をオススメしたいのがiOSエンジニア専門のオンラインプログラミングスクール「iOSアカデミア」。
スマホアプリ開発者の中でも、更に需要の高いiOSアプリに特化したiOSアカデミアだからこそ蓄積している豊富なノウハウを元に、iOSアプリ開発が学べます。
学習計画や作るアプリのアイディアの相談から講師がアドバイスをしますし、アプリが完成した後の就職までフォローさせていただきますので、安心して学習を進められます。
今なら現役エンジニアが無料相談を受け付けていますので、スマホアプリ開発について相談したいことがあれば、お気軽にお問い合わせください。
監修者
-
エンジニア経験0の状態から1年間独学で勉強して独立
さまざまなiOSアプリの開発に携わる
2021年6月にiOS専門のオンラインプログラミングスクール「iOSアカデミア」を開校。iOSエンジニアを目指す人のサポートにも力を入れています