なかなか給料が上がらない経済情勢の中、高収入が期待できるスマホアプリ開発者への転職を考える人が増えています。
とても身近な存在になったスマホアプリですが、いざ開発するとなると、何から手を付けるべきかわからないという方も多いのではないでしょうか。
今回は国内唯一のiOSエンジニア専門のオンラインプログラミングスクールである「iOSアカデミア」より、未経験者からスマホアプリ開発者に転職するロードマップをご紹介します。
スマホアプリ開発者になるために必要な情報を網羅的にご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
スマホアプリ開発者に転職するメリット
まずは「スマホアプリ開発者」という仕事とそのメリットについて見ていきましょう。
例えばFacebookにはスマホアプリもWebサイトもあり、「プログラミング」で作るという点では同じですが、作り方や作るエンジニア、状況が違います。
まずはその違いと、スマホアプリ開発者ならではのメリットを理解しておくと、学習へのモチベーションも上がるでしょう。
転職難易度が低い
近年「プログラミング」というスキルへの注目度が上がったことから、プログラミングスクールが急激に増えています。
そのほとんどが「Webエンジニア」と呼ばれる先述のFacebookのようなWebサービスを作るためのスクールです。
結果的に初歩的なスキルを持ったWebエンジニアの人口が急増し、転職激戦区になっています。
そんな中スマホアプリ開発者はまだまだ不足しており、需要に追いついていない状態で、ITエンジニアの内、iOSエンジニアはわずか7%です。
(参考記事:【未経験から目指せる】iOSエンジニアの需要がある3つの理由|1,481人へのアンケート調査も公開)
現状の需要に追いついていないだけでなく、需要自体も拡大されていくことが予想されていますので、当然転職難易度が低くなります。
年収が高い
iOSアカデミアが独自に行なったアンケートによると、スマホアプリ開発者は実際に高い収入を得ていることが判明しました。
(参考記事:iOSエンジニアのリアルな年収が判明!1481人のアンケート結果から考察)
年収650万円以上の人の割合では、
- iOSエンジニア:32.6%
- Webエンジニア:21.5%
となっています。
日本の平均年収は461万円(国税庁HPより)ですので、年収650万円は平均より41%高い水準になりますが、比較的高い割合で高所得を得ていることがわかります。
更に年収1000万円以上の場合では、
- iOSエンジニア:13.5%
- Webエンジニア:4.4%
となっています。
日本での年収1000万円はかなり高所得な部類になります。ファイナンシャルフィールドの記事によればその割合はわずか5%。
iOSエンジニアの割合は実に2.7倍にもなります。
これらのことから、スマホアプリ開発者は高年収を狙いやすい魅力的な職業であることがわかります。
今後も需要がある
スマホアプリ市場はすでに大きな規模を持っていますが、今後はまだまだ拡大されていくことが予想されています。
「スマホファースト」はもはや止めることのできない潮流であり、今後リリースされるサービスはスマホアプリ比率が高まっていくでしょう。
既存のサービスについても、どんどんアプリ化が進んでいますので、スマホアプリ開発者への需要は増えることはあれど、減ることはありえないというのが現在と近未来の状況です。
覚える言語が1つでいい
これは未経験者にはわかりにくいのですが、スマホアプリ以外の開発者は複数のプログラミング言語を習得していることが多いものです。
逆に言えば複数の言語を習得する必要性があるということですが、スマホアプリの場合は1つ覚えれば良いので、この部分のハードルが低くなっています。
Webエンジニアであれば、Ruby、 PHP、 Python、 HTML、 CSS、 Javascriptなど様々な言語で作られています。一方スマホアプリでは、iOSならSwift、AndroidであればKotlinという言語さえ覚えれば現場で活躍できます。
開発者は一生勉強を続ける職業です。1つの言語に絞って勉強をしていけるのは、大きな魅力です。
スマホアプリ開発者に転職するためのロードマップ
では実際にどんなステップを経て、スマホアプリ開発者に転職するのかを見ていきましょう。
理系の新卒や、ある程度偏差値の高い大学の新卒などの条件が満たされている場合は、未経験からの就職も可能性があります。そうでない場合は以下のロードマップを辿ることになりますので、実際に始める前に押さえておきましょう。
Step1. 基礎学習
まずは基礎から学習していきます。スマホアプリ開発における基礎とは、「言語」と「開発環境」。iOSアプリの場合はSwiftというプログラミング言語と、Xcodeという開発環境がそれに当たります。
基本的な構文やルール、開発環境の使い方やできることを学びます。
基礎をおろそかにすると後々苦労することになりますので、きっちり丁寧に理解するようにしましょう。
Step2. 応用学習
応用学習というとなんだか難しい印象ですが、まずは簡単なサンプルアプリを作ってみるということです。
本格的にリリースするようなアプリを作るわけではなく、覚えた基礎知識で、「実際にアプリを動かす」ことが目的です。
写真と文章の投稿機能を作れれば、クックパッドのようなレシピアプリを作ることも可能です。
基礎知識が実際のアプリとどう連動しているのかを感じて、知ることも重要な学習です。
Step. 3 ポートフォリオを作る
ポートフォリオとは、就職や転職の際に先方に見せる「作品集」です。
エンジニアの実力は実際に作ったアプリを見れば大体わかりますので、ポートフォリオは非常に重要になります。
気をつけるべきは「いきなり作り出さない」ことです。
きちんとアプリについて考え抜き、事前に全体の設計をしてから作り出すことが重要です。
Step.4 転職活動
ここまできたら、いよいよスマホアプリ開発者としての就職活動を始めます。
作成したポートフォリオを元に、転職エージェント、Wantedly、マッチングプラットフォームや直接の営業などの手段で自分から積極的に動いていきましょう。
ここでも漫然と就職活動をするわけでなく、1週間ごとにアクションを振り返り、常に改善していくことが重要です。
スマホアプリ開発者への転職に失敗しないためのコツ
ここまでスマホアプリ開発者になる方法とそのロードマップをご紹介しました。
しかしながら、実際はスマホアプリ開発者に限らずプログラミング学習は挫折率が非常に高いのが特徴です。
ここでは、どうすれば挫折も失敗もせずに、転職ができるのかを解説していきます。
ロードマップをしっかり作る
漠然とプログラミングの学習をしていくと、どうしても挫折してしまいます。その挫折率は86%というデータも出ているほどで、「挫折しないため」の準備や環境作りが必要です。
(参考記事:【プログラミングで挫折しない秘訣】先輩300人へのアンケートをもとに解説)
まずは、「いつまでに何を学習する」や、「いつまでにサンプルアプリを完成させる」といった締切を作っておきましょう。
厳密に守れなくても、自分がスケジュールに対して順調なのか、遅れているのかを把握するだけでも非常に有効です。
予定が変わった場合でも、新たな予定を作り、常に進捗をチェックしましょう。
教材マニアにならない
これはプログラミング学習に限らず、英会話などでも見られる現象ですが、日本人は教材を集め、勉強することを目的化する方が多いようです。
机上で学習するだけで英語を話せるようにならないのと同様、プログラミングにおいても教材を読むだけでは進みません。
ある程度基礎知識がついたら、できるだけ早く実際にアプリを作ってみましょう。
何事も実践が一番の勉強になります。実際に開発してみて、基礎知識の不足に気がついたら戻って勉強しても良いので、まずはアプリを作りましょう。
ポートフォリオ作成時はいきなりコードを書かない
ポートフォリオにするアプリを開発する時は、「いきなりコードを書かない」ことが重要です。
プログラミングをすると聞くと、コードを書くことがイメージされ、早く書き始めたくなるのが人情です。ですが、全体のイメージや設計なくいきなりコードを書き始めてしまうとプロのエンジニアでもうまく行かないものです。
事前に要件定義や、設計、スケジューリングなど、入念に準備をしてから実際のプログラミングに入るようにしましょう。
(参考記事:個人でスマホアプリ開発をする方法|開発手順・勉強方法などを紹介)
独学ではなくサポートしてくれる人を探す
独学でのプログラミング学習や、スマホアプリ開発者への転職は不可能ではありません。
ですが、実際には挫折率が非常に高いだけでなく、半年から2年程度という長い時間もかかってしまいます。
時間と精神的なタフさが必要とされる厳しい道程になりますので、できればメンターやプログラミングスクールといったサポートを受けられる人を探すと良いでしょう。
多くの場合費用はかかりますが、挫折を防ぎ、短期間での就職が可能になればその分増える収入で十分回収可能です。
より高い年収を目指すための初期投資として検討してみましょう。
まとめ
今回はスマホアプリ開発者へ転職することのメリット、方法、失敗しないためのコツをご紹介してきました。
すでに大きな市場が更に拡大していくことが確実視されている現在は、スマホアプリ開発者になる大きなチャンスです。
生涯学習が必要になる開発者には、できるだけ早くそのキャリアをスタートさせることも重要です。
そこで利用をオススメしたいのがiOSエンジニア専門のオンラインプログラミングスクール「iOSアカデミア」。
スマホアプリ開発者の中でも、更に需要の高いiOSアプリに特化したiOSアカデミアだからこそ蓄積している豊富なノウハウを元に、iOSアプリ開発が学べます。
学習計画や作るアプリのアイディアの相談から講師がアドバイスをしますし、アプリが完成した後の就職までフォローさせていただきますので、安心して学習を進められます。
今なら現役エンジニアが無料相談を受け付けていますので、スマホアプリ開発について相談したいことがあれば、お気軽にお問い合わせください。
監修者
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エンジニア経験0の状態から1年間独学で勉強して独立
さまざまなiOSアプリの開発に携わる
2021年6月にiOS専門のオンラインプログラミングスクール「iOSアカデミア」を開校。iOSエンジニアを目指す人のサポートにも力を入れています