iPhoneやiPadなどで使うiOSアプリ。その作り手であるiOSエンジニアには需要があると注目を集めています。
すでに巨大市場であることだけでなく、「エンジニアが不足している」と言われているのもその理由の一つでしょう。
毎日使うスマホアプリですが、その作り方や作っている人たちのことはあまり知られていません。
iOSエンジニアは本当に不足しているのでしょうか?今から目指しても大丈夫なのでしょうか?
今回はiOSエンジニア専門のオンラインプログラミングスクールである「iOSアカデミア」より、独自アンケートなどを元にしたリアルな情報をご紹介します。
iOSエンジニアの需要がある3つの理由
結論から申し上げますと、iOSエンジニアは不足していて需要があります。もし今現在優秀なiOSエンジニアが就職活動をしたら、かなり短期間で希望の職を得ることができるでしょう。
まずはその理由を根拠となる数字を交えてご紹介します。
iOSエンジニアの知名度があまり高くない
iOSアカデミアではITエンジニアのリアルを知るために、現役エンジニア1,481名を対象に独自のアンケートを行いました。下図がそちらの概要です。
※ITエンジニア→WEBフロントエンド+WEBバックエンド+iOS+Androidエンジニア
※WEBエンジニア→WEBフロントエンド+WEBバックエンドエンジニア
※スマホアプリエンジニア→iOS+Androidエンジニア
まず目につくのが、全体の89%がWebエンジニアで有ることです。これはRubyやPHPなどのWeb系言語と呼ばれる言語を使ってWebアプリを作るエンジニアのこと。
パソコンのインターネットブラウザ(SafariやEdge,Chromeなど)上で動作するアプリ(サービス)と考えればわかりやすいでしょう。
一方でAndroid用を含めたスマホアプリエンジニアは11%にとどまり、iOSエンジニアに限ればわずか7%しか存在しません。
様々な背景がありますが、エンジニアを目指す人にとっても「iOSエンジニア」という職業は知名度が高くなく、あまりメジャーな存在ではないことがわかります。
iOS市場は伸びているので需要に対して供給が追いつかない
App Annieの調査によると、2022年のアプリストアにおける年間消費支出額は対2017年比で92%増になると予測されています。
これはAndroid用アプリを含めた全体の数字ですが、一方で日本は世界的に見てもとてもiOSのシェアが高い国でもあります。
マイナビニュースの調査によると、
世界シェア
iOS :27%
Android :72.2%
であるのに対し、
日本シェア
iOS :66%
Android :33.8%
であり、伸び続ける市場に対してエンジニアの供給が追いついておらず、常に不足している状態です。
実際の求人状況を見ても、dodaでは1,200件以上、リクナビNEXTでは500件以上の求人が確認でき、その活発な求人活動が見て取れます。
未経験からiOSエンジニアになるための情報が少ない
iOSエンジニアが少ない背景には複数の理由がありますが、一番大きいのは「情報が少ない」ことです。
そもそもAppleがiPhoneを最初に発売したのは2007年ですが、広く普及し始めたのは2010年頃となります。
そのためまだ十数年程度と歴史が浅く、更に昨今のプログラミングスクールは9割以上がWEBエンジニア向けのため、iOSエンジニアになるための情報はとても少ないのです。
特定のデバイスのみで動作するアプリを作るiOSエンジニアは、これからプログラミングを勉強しようとする方から見てもハードルが高いと思われがち。
こういった点もiOSエンジニアが不足している大きな理由の一つです。
iOSエンジニアの需要は今後もあり続けるのか
ここまで、「現在iOSエンジニアが不足している」理由と根拠をご紹介してきました。
実際に転職を考える場合は「今後も需要があるのか?」のほうがむしろ重要な重要でしょう。
ここではiOSエンジニアの今後の需要についてご紹介します。
アプリ市場は今後も伸びる
ここでも結論から申し上げますと、iOSエンジニアの需要は今後も伸びることが確実です。
実際に身の回りにあるITサービスを見渡してみるとわかりやすいのですが、まだまだスマホアプリ化されていないサービスはたくさん見つかるでしょう。
また、アプリ化だけ出来ていてもスマホへの最適化が遅れていて、ユーザーを失っている老舗Webアプリも目に付きます。
「初めて持った携帯電話がスマートフォンだった」人たちのことを、スマホネイティブ世代と呼びます。
総務省の調査によると、国内のスマホの普及率は70%を超え、13~19歳世代の個人保有率も80%を超えています。
更に若い世代が「ガラケー」や「パソコン」をメインとすることは考えにくく、スマホネイティブ世代は今後もその割合を増していくでしょう。
こういった背景もiOSエンジニアへの需要につながっていきます。
新規開発だけでなく運用保守の仕事もある
初心者や未経験者の方が「ITエンジニア」と聞いて思い浮かべる仕事内容は、「新規開発」であることがほとんどです。
もちろん新規開発はエンジニアの仕事の中で大きな割合を占めるものですが、もう一つ大きな仕事があります。
それが「運用保守」です。
毎日スマホを使っていると、頻繁にアプリのアップデートを求められますよね。
バグの修正や新機能の追加、またiOS自体のアップデートへの対応など、実はアプリはリリースしてからも実にたくさんの仕事があります。
これらもすべてiOSエンジニアの仕事です。
今後も大量に新しいアプリがリリースされていくはずですが、一方で既存のアプリの運用保守の仕事は積み上がっていく一方。
iOSエンジニアが不足することはあっても、余ることは考えにくいのが現在、そして近未来の状況です。
iOSエンジニアになるための無料相談実施中
これだけ魅力的なiOSエンジニアですが、目指す人が少ないのは前述の通り、
「どうすればなれるのかわからない」
からです。
理論的にはプログラミングは独学も可能ですが、一人でプロになれる方は非常に少ないのが実情です。可能だとしても長い時間と精神的な強さが求められることでしょう。
また、常にエラーとの戦いになるプログラミング学習では、モチベーションの維持がとても難しく、多くの方が挫折してしまいます。
そこで利用をオススメしたいのがiOSエンジニア専門のオンラインプログラミングスクール「iOSアカデミア」。
スマホアプリ開発者の中でも、更に需要の高いiOSアプリに特化したiOSアカデミアだからこそ蓄積している豊富なノウハウを元に、iOSエンジニアへの転職をサポートします。
学習計画や作るアプリのアイディアの相談から講師がアドバイスをしますし、アプリが完成した後の就職までフォローさせていただきますので、安心して学習を進められます。
今なら現役エンジニアが無料相談を受け付けていますので、スマホアプリ開発について相談したいことがあれば、お気軽にお問い合わせください。
監修者
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エンジニア経験0の状態から1年間独学で勉強して独立
さまざまなiOSアプリの開発に携わる
2021年6月にiOS専門のオンラインプログラミングスクール「iOSアカデミア」を開校。iOSエンジニアを目指す人のサポートにも力を入れています