元TORETAのiOSエンジニアコウさんの自社サービス×BtoB開発の魅力

作成日:2022年6月30日 更新日:2022年7月8日
元TORETAのiOSエンジニアコウさんの自社サービス×BtoB開発の魅力

今回は、SIerからキャリアをスタートさせ、株式会社トレタにて7年以上iOSアプリ開発をご担当され、サービス成長の立役者となられたコウさんがご登場です!ご自身を“運が良かった”と称される背景の魅力的な生き方や積算される習慣、iOSアプリ開発へ特化されていらっしゃった過程、自社サービスを取り扱う会社で大規模なアプリを一貫してメンテナンスされる醍醐味などについて、根掘り葉掘り伺ってみたいと思います!(本インタビュー実施時期:2021年12月)

プロフィール:

コウ(こう):以下「コウさん」

iOSを中心にご活躍中のエンジニア。フリーターからSIerにご入社、様々な言語や環境に触れ、iOSアプリ開発にも従事。株式会社トレタへのご転職を機に、予約台帳/顧客台帳サービスアプリ『TORETA』のiOS関連の開発全般をご担当。

詳しくは本インタビューで!

インタビュワー
SIerでの人事担当、言語教師等を経て現在はインタビューを中心に活動するワーママライター。最近は娘のイヤイヤ期に翻弄され気味。

フリータースタートでトレタのiOSアプリ専任へ

―――早速ご紹介しましょう!コウさんです!本日はよろしくお願いいたします!

よろしくおねがいします。

―――現在(2021年12月時点)株式会社トレタで『TORETA』のiOSアプリ開発を担当されているコウさん。簡単に自己紹介をしていただけますでしょうか?

はい。前職はSIerに8年程居て、その頃はiPhoneもなかったので、iOS専任などではなく、Javaを使った開発やサーバーサイド等もやっていました。その後iOSエンジニアとして株式会社トレタで7年2ヶ月ほど在籍した後、2度目の転職を終えたところです。転職先でのお仕事は、主にこれから詳細を詰めていく段階です。

―――まず至近での豊富なご経歴として、トレタに絞ってお聞きしたいです!株式会社トレタでは、どのような業務をご担当されていましたか?

トレタは、飲食店向けの自社サービスを展開している会社です。わかりやすく言うと、店舗のスタッフさんが自ら使う予約顧客台帳をiPadアプリとして提供しています

僕はその中でiOS関連の開発全般を担当していました。トレタのサービスでは、近年O/X(Order Experience(注文体験))事業も盛り上がってきており、ちょうどメンバーもそちらに多めに割いているので、僕が中心になって予約事業のアプリ開発をしていました。営業さんやCSの方からヒアリングをして機能追加などの改善を行っていました。

―――予約事業のアプリを任されていらっしゃったんですね。コウさん、キャリアのスタートはSIerからだったと。

はい。僕は元々フリーターだったんですが、22歳くらいの時に、そろそろ就職しなきゃと思い始めて仕事を探しました。ただ、うちは父も自営業だったので“普通のサラリーマン”というのがいまいちわからなくて。

唯一なんとなく知っていた“営業さん”というお仕事は、僕自身とても人見知りだったので、人と会いながら足で稼ぐ!という仕事のイメージからも絶対無理だろうと思いました。

それと比べてPC系の仕事なら人と話さなくて良いだろうというところから、元々バイト先で触っていたExcelのマクロを面白いと感じていたこともあり、最初はSIerに入社しました。まぁ、人と話さなくて良いという点については、完全に間違いだったんですけどね(笑)

―――その認識の誤差気になります!入社先のSIerでは、どのようにスキルを身に付けられたのですか? 

入社して3年ほどの間は、自分が何をしているのか、どんなシステムを作っているのかすらよくわからないまま過ごしていました。ただ、「何かを身に付けないとまずい」という危機感は、常に持っていたと思います。

一緒に働く年輩のエンジニアさんなどから、スキルがないままではいわゆる“詳細設計から実装、テストまで”の工程を転々と回るしかないというケースを多く目にしていたので…。

それで、社内で何か面白そうな案件の話を耳にした時には、やったことがなくても「やりたいです!」と自分から手を挙げて、仕事を振ってもらってから頑張ってスキルを磨いて仕上げ、モノにするということを繰り返していました。

―――セルフスパルタだ。ご自身で追い込みをかけ続けたのですね。iOSへ専門化したのもSIerでのスキルアップが元でしょうか?

はい。ただ、iOSについては業務上必要だったというよりも、僕自身が元々Apple製品が大好きで、iOSの開発に興味があったのが大きいです。

もちろん、こちらも最初はスキルがなかったので、iOSの開発案件が出たタイミングで、当時iOSのスキルを持っていた後輩と組んで、Railsを使える自分と互いの知識を共有し合って教え合うという相互サポートの形式をとって、実務の中で学んでいきました。

―――発想が天才ですね…双方にとって得になりますものね。それで、iOSエンジニアとして次はトレタにご入社されたと。その経緯も教えて頂けますか?

実は、最初から株式会社トレタに直接応募したわけではありません。

SIerで7年ほど勤めて様々な案件で経験を積んだ頃、今度はスタートアップのまだ人数の少ない組織に身を置いて開発をしてみたいと思うようになって、なんとなく次を探していました。

当時トレタのCTOだった増井さんはかなり有名で、一方的に知ってはいましたが、面識はありませんでした。でもある時、本当に偶然の出来事で、よく訪れるレストランで増井さんと鉢合わせになったんです。

僕は人見知りでしたが、当時同席していた人が自分から話しかけに行って増井さんと連絡先を交換して「実はエンジニアの知り合いが居るんです」という話をしてくれて…そこから、ごはんを食べに行くことになるという(笑)

当時はまだ深く関わっていたプロジェクトがあったので、それに区切りがついたあたりで改めてトレタに応募して、転職した形です。

―――ドラマでしかありえない展開だと思っていました…

戦略的でないキャリアを“楽しむこと”で続けられる

―――コウさん、お聞きしているとスキルアップなどでの側面ではかなり戦略的な印象を受けますが、どのように計画を立てているのでしょうか。

いや、僕戦略はあまりないですよ!自分のことは、本当に一言で言うと“運が良かった”と思っています。

もちろんこれは、何もしないままでただ運任せにしてきたとか、全てを運にゆだねてきたということでは決して無くて、日頃常に何かしらの選択をする中で、少しずつ良いものを選んでいくことを心がけてきましたし、運というものは、それの積み重ねじゃないかなと思います。

―――深い示唆を頂いた気がします。選択肢で「良いものを選ぶ」とはどういうことですか?

特に基準があるわけではなくて、明らかな正解は僕にもわかりませんが、「たぶんこっちは違うだろう」というのはあります。例えば、ずっと同じことばかりしているとか。

僕の場合何事も「やらなきゃ」という強制では決して長続きしないので、自分の興味があるところや、やってみたいと思った物事を常に選ぶようにはしています。

たとえば、社内で困っている人がいたら助けに行くとか、使ったことのないツールやサービスを使ってみるとか、何か新しいガジェットを魅力的に思えたときには使うかどうかはっきりわからなくてもとりあえず買ってみる、といったこと等ですね。

―――ご自身の日常の行動の積み重ねが運を形作るのですね。

キャリアについていえば、これまでもこの先も、僕正直何も考えていないんです(笑)。ぼんやりと、自分の行きたい方向に少しずつ軌道修正をしていっているくらいだと思います。よく言われる話で「Connecting The Dots」に近いかもしれません。

「Connecting The Dots」は、何かを狙ってどこかに行くのではなく、色んな物事をやっているうちにそれが後々繋がっていくという考え方ですが、まさにそのように、とりあえずやりたいことをやればいいのかなと僕も思っています。

―――その結果が今ですものね。

自社サービス×BtoBのiOSアプリ開発者としての心得

―――いよいよiOSアプリ開発そのものについてお聞きしていきます!トレタには自社サービスが魅力で入られましたね。

今は人数が増えていますが、当時2、30人くらいのメンバーで一つのプロダクトを開発・運用するという状態でした。そういう環境では、本当に“皆で一つのものを作っていく”感じがして単純にとても楽しかったですね。これは今もですが、皆が自社のサービスを愛していますし、社の掲げる理念に同意できる人しか居ないので、開発がしやすかったです。

―――素敵!自社サービスならではの楽しみは何がありましたか?

SIerでは完全なお客さん主導になる部分について、僕達開発者発信でメンバーと相談しながら作っていけるところなどが楽しかったですね。

一つのシステムを長くメンテナンス・運用するというのは、実はすごく大事です。設計はもちろん重要ですが、設計した後にそれを運用せず次の開発現場に行くことを繰り返していると、自分が設計したものが果たして良かったのかどうか、ユーザーにどう受け入れられているのかといったことがわかりません。そういう長期的な目線で開発に向き合えるのは、自社サービスを扱う会社の大きな魅力だと思います。

―――最近で印象深かった開発についても可能な範囲で教えて頂けますか。

僕がiOSを一任されてからの開発でいうと、今まで顧客情報の編集箇所がUI上遠い場所にあり、やりづらいという問題があったので、それを調整して使いづらさを改善しました。これはお客さんからの評判も良いと聞いていますし、やって良かったかなと思える開発でした。

これに限らず、トレタの魅力は「ITにそこまで詳しくない人でも使えること」だと思っているので、ユーザビリティに寄り添うということは常々意識して作ってきました。

―――SIerでのご経験はどのように生かされていますか?

幅広い開発をさせて貰えたことは、何より良かったと思います。僕はサーバーサイド、フロントエンド、インフラなどまで担当しましたし、開発の工程も、最初から最後まで一通りやってきたので、開発における“全体感”のようなものは、その後に活かすことができています

たとえばiOS開発では、通常UIが重視されますが、そういうお客さんとのインターフェースになるような部分だけでなく、裏側のデータ周りも深く知っておくことで、対応可能な範囲が広がります。

仮に会社でCTO等のポジションを目指す場合など、サーバーサイド側やデータ系の知識については確実にあった方が良いですし、その意味でも有意義な経験だったと思います。

―――エンジニアのお仕事にあたって「人と話さなくて良いというイメージが完全に間違いだった」というお話がありましたが、iOSでも同じでしょうか?

もちろん通じる事柄だと思います。エンジニアは寧ろ、人と話さなくてはやっていけない仕事です。例えば、僕たちはアプリを作るうえで“お客さんが本当に困っていること”を知る必要がありますが、そういう生の声に実際多く触れているのは、僕たちエンジニアチームではなくCSや営業の方々です。

だからエンジニアリングにおいては、チーム内にとどまることなく、普段から広く社内のメンバーや事情に関心を持ち、会話をしておくといったことがとても大切なんです。

―――会話というと、雑談のようなものでしょうか?

はい、雑談はとても大事ですね。いざ「雑談しよう」と思って始めると何も出てきませんが、オフィス内でたまにすれ違ったり最近話していなかった相手に自分から話しかけたりすることで、思わぬ仕事の話が出たりもしますよね。そういった波及を抜きにしても、人と話すことで多かれ少なかれ気付きや発見があります。

―――リーダーとしてチームを持つ場面もおありでしたよね。その時に心掛けていたことはありますか?

僕の継続的なモットーとして、メンバーの「心理的安全性(=皆がコミュニケーションを気楽にできるような環境を作ること)」は常に保障したいと思っています。

チーム開発を行ううえで「こういう発言は変な風に思われるかな」といった不安を抱かせることなく、気になることは(その意見が通るかどうかは別の話として)まず誰であれ発言できる環境を整えておきたいですね。

そのためには日頃から先ほどお話したコミュニケーションを大事にするだけでなく、自ら自分の苦手や弱みをオープンにして、場合によっては助けを乞うような、そういうスタンスが求められると思います。

―――コウさん、人と話すことに不安があるようには全然思えないのですが…

仕事をする中で年々ましにはなっているんですよ(笑)。幼少期は、親と一緒におもちゃ屋に行っても店員さんに話しかけられず欲しいものが伝えられないような子どもだったので…

―――典型的なシャイボーイだ。

今後と駆け出しエンジニアへのメッセージ

―――転職先では何をなさる予定ですか?

業界も変わって、防災系のサービスを開発します。災害情報の取り扱いや安否確認に関わるシステムなどですね。ただ、あらかじめ決まっているのはこのような方向性のみで、細かい部分は業務を推敲する中で見つけていく形だと思います。

今回も僕は“転職活動”をしたわけではなくて、一緒に働いてみたいと思っていた人に良いタイミングでお声がけ頂いたのが主なきっかけでした。なので、ここでも新しいことを学びながら、良い選択肢を選んで続けていきます。

―――SIerからiOSへとスキル特化されたコウさんから、今後iOSに参入する人へのアドバイスを頂きたいです。

今はiOSに限らず“エンジニア”って結構稼げるイメージのあるお仕事になってきていると思います。この現状を踏まえて少し懸念しているのは、この仕事に対して“楽して稼げる”イメージを多くの人が持っているのかなということです。

もちろん平均以上のお給料を頂けることもありますが、“稼げる”で選ぶなら、エンジニア以外にも沢山の仕事がありますし、他で稼ぐのと本質的には変わらないということは知っておいて欲しいです。

つまり、エンジニアだけが特別に難しいとか、特別に大変だとは思いませんが、スキルアップには相応の時間や手間が必要だということです。単純に目安を言うと、最終的によく言われるような目標額を稼ぐのに10年掛かるということは、ぜひ念頭に置いて欲しいです。

だからこそ、スキルアップや仕事の仕方に工夫が必要ですし、好奇心をもって地道に取り組み続けることで、掛かる時間を短くすることも出来ると思います。職業柄楽に稼ぎやすいということはなく、結局“自分次第”なんです。

―――より早く成長するための取り組み方や、コウさんなりのコツをご教示頂けますか?

iOSアカデミアなどのスクールに通う場合は、やはり卒業した後の実務が肝心だと僕は思います。たとえ最初は自分の希望した理想の職場に就職できなくとも、なんとか開発現場に潜り込んでください

その中で、僕でいうと自ら手を挙げて仕事を取ってきてしまう、それから頑張って仕上げるといったことを繰り返していくことが大切じゃないかなと思います。

―――今後iOSエンジニアを目指される人に向けてアドバイスをお願いします!

今からiOSエンジニアを目指すという方の中には、最初にiOSネイティブから入る人も多いと思います。その場合、やはりiOSの知識だけ、自分の領域だけに興味を閉じてしまうのではなく、後々でも良いので、社内やチームの状況にも目を向けたり、できることの領域を広げていって貰えたらうれしいですね。

それはきっと、ご自身の仕事の可能性を広げることにも繋がるのかなと思います。頑張ってくださいね。

―――ためになりすぎる~。本日は本当に、ありがとうございました!

インタビューを終えて

7年以上の株式会社トレタでのiOSアプリ開発を経て、現在は新たな拠点でスタートをきられているコウさん!スキルアップやキャリア形成の戦略の必要性が叫ばれる昨今、日々ご自身や周囲の方々にとってより良い選択を積み重ねていらっしゃった結果のお姿、とても魅力的でした。エンジニアリングにおけるコミュニケーションの大切さやスキルアップのコツなど、参考になる要素も満載でしたね。本日は本当に、ありがとうございました!

監修者

山田卓
山田卓init株式会社代表取締役
エンジニア経験0の状態から1年間独学で勉強して独立
さまざまなiOSアプリの開発に携わる
2021年6月にiOS専門のオンラインプログラミングスクール「iOSアカデミア」を開校。iOSエンジニアを目指す人のサポートにも力を入れています
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