iOSアカデミアブログ

スマホアプリのアイディアが次々浮かぶ5つ具体的な方法を紹介

スマホアプリのアイディア

プログラミングを覚えて、テスト用のアプリを作った。いよいよ自分のアプリを作ろう!といった段階で、「アプリのアイディアが浮かばない」そんな悩みはありませんか?

苦労して身につけたプログラミングスキルも、1年も使わなければその大半を忘れてしまいます。

スキル向上、ポートフォリオを充実させることは、エンジニアとしての収入を高めるために非常に重要ですが、そのためには「アプリを作り続けること」が何よりも重要です。

会社員としてエンジニアをしている場合は問題ありませんが、個人開発の場合には意外と躓くのがこの「アイディア」の部分。

今回はiOSエンジニア専門のオンラインプログラミングスクール「iOSアカデミア」より、「アイディアが思い浮かぶ方法」をご紹介します。

全卒業生がそれぞれオリジナルの個人アプリを開発し、App StoreにリリースしているiOSアカデミアだからこそお伝えできる内容です。ぜひ最後までご覧ください。

アプリのアイディアが浮かぶ5つの方法

iOSアカデミアで実際に使っているアイディアの発想方法をご紹介します。どれかが一番というわけではありませんので、全て試した上で、自分に合った方法を見つけましょう。

1. 普段使っているアプリの改善点を考える

自分自身のユーザー目線からアイディアを得る方法です。

毎日使っているスマホの中には、自分が思うよりもたくさんのアプリが入っているはずです。

そのアプリの中から不満や不便を感じるアプリを選び、具体的な改善案や追加機能を考えてみましょう。

既存のアプリが日々アップデートを繰り返していることからもわかりますが、完璧なアプリは存在しません。

必ず改善点が見つかりますので、その改善点を組み込んだアプリを作る、というのも良いアイディアになるでしょう。

実際に、iOSアカデミアの卒業生のてるあきさんが作ったアプリもこの方法からアイディアを得ています。

25TomaTimerというこのアプリ。「25分作業して5分休憩する」というサイクルを繰り返すことで集中力を保つテクニックである「ポモドーロ・テクニック」を実践するためのアプリです。

単純に25分と5分を測るだけならスマホに標準でついているタイマーで可能ですが、それでは毎回設定をし直す必要があるという「不便」がありました。

その不便を解消するために、自動でポモドーロ・テクニックのサイクルでアラームを鳴らす機能を持つタイマーアプリを作ったわけです。

また、このタイマーを使う人の目的は「集中力を向上させて仕事や勉強を頑張りたい」です。この目的に対してタイマーを動かしていた時間をグラフにすることで、自分の頑張りを可視化出来るという機能も搭載されています。

2. 日常生活の不満を考える

そもそも多くの道具の目的は、「日常生活の不満を解決する」ことにあります。

毎回水を手で掬って飲むのは不便だから、コップができたわけです。

現代においても日常生活には細かな不満がたくさん残っています。日々アンテナを張りながら生活し、気づいた不満や不便はメモに取っておきましょう。

iOSアカデミアのインタビューでご紹介した「ひろC」さんが作ったユーザー数7万人超を誇る「ファミリーTODO」もこのケースです。

このアプリでは、TODOを複数人で共有することができます。

例えば二人でスーパーで買い物をする場合、既存の買い物(TODO)リストでは二人で一緒に買い物をするのが一般的です。

ファミリーTODOでは二人でTODOリストを共有し、リアルタイムで更新されます。二人で一緒に買い物をするのではなく、1人は生鮮食品、1人は冷凍食品に行き、かごに入れたものは買い物リストにチェックをつけられます。

スーパーでの買い物という、ごく日常のシーンにもこういったアイディアが眠っていることが良くわかる好例でしょう。

3. 家族や友人の困りごとを考える

アイディアの種はそこかしこに残っているとは言え、それでも現代日本はかなり高度に成熟しています。

自分の目線だけでは、アプリは開発され尽くしていると感じることもありますよね。

そういった時は家族や友人の生活を見てみるのも良いでしょう。

例えば農家をしている両親に対して、温湿度管理や肥料・水やりのタイマーを備えたアプリを作るなど、自分にはないニーズに気がつくことができます。

まだまだITが入り込めていない部分も日本にはたくさん残されていますので、思いも寄らないヒットアプリのアイディアもあるかもしれません。

4. フレームワークを使う

こちらはツール的な側面ですが、アイディアの発想や整理を促進するフレームワークを使うのもおすすめです。

よく使われるフレームワーク3つをご紹介しましょう。

マインドマップ

マインドマップは放射状にアイディアを広げていくフレームワークです。マインドマップの構造は人間の脳に近いとされており、アイディアを浮かべる時、広げるときに良く使われます。

マンダラート

マンダラートは3×3のマスにメインテーマ、サブテーマを書き込み、更にその外側に3×3のマスを8個作ってアイディアを広げ、また漏れを防ぐフレームワーク。

最近では大谷翔平選手の目標達成シートで有名になりました。

オズボーンのチェックリスト

9つの質問に答えることで、アイディアの視点・切り口を増やすフレームワークです。

  1. 他に使いみちがないか
  2. 応用できないか
  3. 修正したら
  4. 拡大したら
  5. 縮小したら
  6. 代用したら
  7. アレンジをし直したら
  8. 逆にしたら
  9. 組み合わせたら

作りたいアプリのテーマが決まっているときに使うと特に有効です。

 5. 何人かでブレストしてみる

アプリに限らず商品開発や戦略の会議でも行われる手法ですが、ブレインストーミング(ブレスト)をしてみるのも有効です。

エンジニア仲間や、友人、家族とテーマを決めてブレストすることで新しいアイディアや視点を得られることもあります。

思い浮かんだアイディアをアプリ化する手順

こうして思い浮かんだアイディアですが、当然ながら実際に開発をしないと使うことはできません。

既に開発経験がある方の場合でも、アプリ化の手順を確認しておくことは非常に重要です。簡単にご紹介しますので、しっかり押さえておきましょう。

1. アプリコンセプトの決定

まずどんなアプリを作るのかをしっかり固めます。

目安としては、「どんなアプリなの?」と聞かれたときに一言で答えられるくらいまで。

当たり前の話に聞こえますが、意外とコンセプトや機能が散らかってしまい説明できないことも多いものです。

5W1Hを押さえて、簡潔に説明できるまでコンセプトを作り込むと良いでしょう。

2. 要件洗い出し

要件とは「満たすべき条件」と言えます。

25TomaTimerを例に取れば、「25分と5分のアラームを繰り返し鳴らす」といった条件になります。

シンプルなアプリでも様々な例外なども発生してくるので、漏れが無いようにリスト化しておきましょう。

「アラームを鳴らす」というシンプルな要件でも、マナーモード時はどうするのか、動画再生時でもアラームを鳴らすのか、といった様々な考慮すべき要件が出て来ます。

3. 機能洗い出し

リストアップした要件を満たすために必要な機能をリストアップします。

「マナーモードでもアラームを鳴らす」だけでも、アプリの中にスマホ自体がマナーモードかどうかを検知する機能等が必要になります。

要件も機能も、ここで漏れがあると後になって大幅な工数増加につながる可能性があります。

ここでもマインドマップやマンダラートを使って漏れをなくす工夫をするのも良いでしょう。

4. データ設計

機能リストを実現するために必要なデータをリスト化します。

「アラームを動かしていた時間をグラフにする」ためには、どのデータが必要になるのか考えます。

例えば「25分アラームを開始した回数」というデータを拾うだけでは、「25分の途中で切り上げた分のマイナス時間」がグラフに反映されません。

要件、機能を満たすために必要なデータを、こちらも漏れなくリストアップすることが重要です。

5. ワイヤーフレーム作成

アプリ画面の骨組みを作っていきます。

「このボタンをタップするとこの画面に行く」という画面遷移図も作っておくと良いでしょう。

スマホアプリは必要なタップ数が1回増えるだけでも離脱率が上がると言われています。

無駄のない挙動になるように、ここでしっかり考えておきましょう。

この5段階を完了させて、ようやくプログラミング開始となります。

アプリ開発というと、いきなりコードを書きはじめてしまいがちですが、きちんと目的に合ったものを効率良く開発するためには、こういった事前の手順が非常に重要になります。

チームでアプリ開発をする場合は「【スマホアプリ開発の完全手順】初心者でもできる6STEP」の記事に記載してある手順が参考になります。

まとめ

今回は「どんなアプリを作るのか」というアイディアの見つけ方と、実際にアプリ化するための手順をご紹介しました。

スキルを伸ばしたいという方も、プログラミング自体が楽しいという方も、おもしろいアイディアを得るとアプリ開発は一段と楽しくなります。

色々なアイディア出しの方法を試してみて、自分にあった方法を見つけましょう。

iOSアカデミアでは転職や就職を目指す方だけでなく、個人でアプリを開発したいという方のサポートもしています。

そもそも独学は非常に難しいアプリ開発ですが、iOSアカデミアには「挫折しにくい環境」が整っています。

プログラミングの指導だけではなく、アイディア出しや学習計画の立案の時点からメンターと一緒に行うことで、学習効率を飛躍的にアップさせられます。

監修者

山田卓init株式会社代表取締役
エンジニア経験0の状態から1年間独学で勉強して独立
さまざまなiOSアプリの開発に携わる
2021年6月にiOS専門のオンラインプログラミングスクール「iOSアカデミア」を開校。iOSエンジニアを目指す人のサポートにも力を入れています
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