iOSエンジニアになるには?キャリアチェンジの方法を解説

作成日:2022年2月11日 更新日:2023年6月17日
iOSエンジニアになるには?キャリアチェンジの方法を解説

転職や副業、独立などの収入アップの方法として、近年プログラミングスキルを身に着けてエンジニアになるキャリアチェンジが注目を浴びています。

今回はiOSエンジニアとは?といった基本的なところから、実際にキャリアチェンジをする方法、年収や成功例までをiOSエンジニア専門スクールのiOSアカデミアが解説します。

この記事を読めば、実際に未経験からiOSエンジニアになる方法だけでなく、iOSエンジニアとして年収を上げる方法、将来独立してフリーランスエンジニアになる方法までわかりますので、是非最後までご覧ください。

iOSエンジニアとは

iOSエンジニアになるための方法を解説

一言にエンジニアと言っても多様な職種が存在しますが、iOSエンジニアとはAppleのiOS上で動作するアプリケーション(以下アプリ)を開発する職種です。

よく比較されるエンジニアとして、「Webエンジニア」という職種がありますが、こちらはアプリでなくWebブラウザ上で動作するサービス(以下Webアプリ)を開発します。GmailやYouTube、FacebookなどのSNSもこれに当たります。

一番大きな違いは、iOSアプリは利用される端末が限定されていること。2021年8月時点においてはiOSが動作する端末はiPhoneかiPadのみなので、こちらに絞って開発しますが、WebアプリはWebブラウザが動く端末すべてが原則対象になります。

マイナビニュースによると2021年4月での世界のモバイルOSシェアは、

1位:Android 72.2%

2位:iOS 27%

に対して、日本国内のシェアは、

1位:iOS 66%

2位:Android 33.8%

このように日本は世界的に見てもiOS端末のシェアが高い国です。これは割賦販売により高価格機種であるiPhoneが買いやすいことや、比較的国民の可処分所得が大きいことなどが影響していますが、当然アプリの開発、エンジニアへの需要が大きいことを意味します。

また、現在はWeb版のみであるサービスのアプリ化も進んでいる上に、「モバイルOSはどちらか一つだけ対応する。」という場合にはほとんどがiOSが選ばれることになり、今後の需要も伸びていくことが予想されています。

iOSエンジニアの仕事内容

iOSエンジニアの仕事内容

仕事内容は一言で言えば「iOSアプリの開発」ですが、実際にはいくつかの職種に分かれます。代表的なものを見ていきましょう。

アプリ開発

一番イメージしやすい「アプリ開発」ではiOSを搭載したiPhoneやiPadで動くアプリの開発を行います。初期開発だけでなく、機能追加などのアップデートも含まれます。

また、iOSエンジニアはWebアプリの開発を担当する場合もあり、iOSエンジニアはWebエンジニアより担当範囲の広い職種であると言えます。

フロントエンド開発/サーバーサイド開発

フロントエンドとはユーザーから見える部分であり、iOS端末上で動作する部分の開発です。それに対しサーバーサイドとはバックエンドとも呼ばれ、ユーザーからは見えないサーバーの中で動作する部分の開発をすることになります。

大規模な開発ではサーバーサイド開発は専門のバックエンドエンジニアが担当することが多いものの、小規模、一人で開発する場合などはiOSエンジニアが担当することも。

また、最近ではサーバーサイドの代替サービスとして有名なFirebaseなどが使用されることも増えており、以前に比べると、サーバーサイドの開発スキルが無くてもアプリ開発をすることが容易になってきています。

運用保守

iOSアプリに限らず、アプリは作ったら終わりではありません。アプリ上で発生したバグの改修やApp Store上でのレビューに対するコメント対応、ユーザーから送られてくる機能追加リクエストの検討と実装など、サービスを運営していく上で必要な作業は多岐にわたります。

UI/UXデザイン

こちらも大規模な開発の場合は専門のUI/UXデザイナーが担当する場合もありますが、iOSエンジニアがユーザインターフェース(UI)やユーザー体験(UX)を担う場合も出て来ます。

必要なタップ回数が1回増えるだけでもユーザーの行動は変わると言われており、非常に重要な部分です。

iOSエンジニアが使うプログラミング言語

iOSエンジニアが使うプログラミング言語

iOSエンジニアが使うプログラミング言語としては、以下のようなものがあります。

・Swift
・Objective-C

一つずつ見ていきましょう。

Swift

Apple社が新たに作ったプログラミング言語。学習しやすいことが特徴で、既存のObjective-Cで書かれたコードに組み込むことも可能です。

iOSアプリはこのSwiftだけで開発できるようになり、最近のiOS開発の90%程度はこのSwiftをメインに行われています。

また、iOSアプリ以外の開発にも取り入れられる動きも出てきており、非常に将来有望な言語で、iOSエンジニアを目指すならまず学ぶべき言語です。

Objective-C

オブジェクト指向型C言語として有名な言語。Smalltalkという言語を参考にして作られており、メッセージをオブジェクトに送ることで動作します。

他の言語に比べると複雑で習得が難しいこともあり、近年ではその案件は減少傾向にあります。

iOSアプリの開発環境

iOSアプリの開発環境

では実際にiOSアプリはどういった環境で開発するのでしょうか?

プログラミング言語によってはパソコンの中に開発環境を作る必要があり、初心者にはその時点から難しい場合もありますので、事前に確認しておきましょう。

Xcode

Apple社が開発した総合開発環境ツールがXcodeです。

App Storeから無料でダウンロードができますので、誰でもMacのパソコンさえあればすぐに開発を始められます。

総合開発環境と呼ばれるだけあり、テキストエディタやインターフェイス作成機能、デバッグ、ビルドなど必要なものすべてが揃っていますので、「自分で開発環境を作る」という作業から解放されます。

Unity

ユニティ・テクノロジーズが開発しているゲームエンジン。

Xcodeと同様ゲーム開発によく使う機能が一通り網羅されているツールです。

実に様々なゲーム開発に使われており、「ポケモンGO」、「ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君」など枚挙に暇がありません。

iOSアプリにする場合にはUnityで開発したゲームに、ビルドと呼ばれる作業を行う必要があります。

iOSエンジニアの年収

iOSエンジニアの年収

気になるiOSエンジニアの年収はどうなっているのでしょうか。各種統計から見ていきましょう。

企業で働いた場合

多くの人はまず企業で雇用されてiOSエンジニアとしてのキャリアをスタートさせます。

フリーランススタートの調査によると、Webエンジニアなどを含めたエンジニア全体の平均年収は469万円。それに対してiOSエンジニアの平均年収は約550万円と言われており、iOSエンジニアの方が17.3%高いという結果になっています。

独立した場合

エンジニアという職種自体、独立・起業と相性が良く、多くのエンジニアがフリーランスとして働いています。

同じiOSエンジニアで比較したところ、フリーランスのiOSエンジニアの平均年収は869万円と大きく会社員エンジニアを引き離しています。

また最高年収も1,680万円となっており、優秀なフリーランスiOSエンジニアは高収入を得ていることがわかります。

関連記事:iOSエンジニアのリアルな年収が判明!1000人以上のアンケート結果から考察

iOSエンジニアとして年収を上げるためには

エンジニアは他の職種と比べてもスキルと経験が重要になります。その点においては会社員として会社のインフラやノウハウを吸収できる環境はとても重要で、まずは会社員エンジニアとして働き、スキルを伸ばしていくのが王道と言えます。

スキルもプログラミングスキルは当然として、

・コミュニケーションスキル
・上流工程スキル
・Android開発スキル

などを持つことも年収アップへの道です。

開発はチームで行われますので円滑なコミュニケーションは必須ですし、設計やプロジェクトマネジメント(上流工程)ができるエンジニアは重宝されます。

また、ある程度以上の規模ではスマホアプリとしてiOS版とAndroid版を同時に開発することも多いので、その両方を開発するスキルも非常に有利に働きます。

iOSエンジニアになるためのロードマップ

iOSエンジニアになるためのロードマップ

現在完全に未経験と仮定して、iOSエンジニアになるまでのロードマップを考えてみましょう。

Macパソコンを買う

まずこれがなくては始まりません。Windowsパソコンでも開発が可能にはなりましたが、Macが必要なアプリもありますので、今後を考えればMacパソコンは必須と言えます。

プログラミングが特殊な技能であるため、高性能なパソコンが必要であると思われがちですが、ゲーム開発など特殊な場合を除いてそれほど性能は求められません。

予算の制約が厳しい場合は数年前の中古でも十分ですので、まずはMacパソコンを用意しましょう。

Windowsとは全体の操作感も違いますので、これまでMacパソコンを使ったことがない人は事前に慣れておくのもおすすめです。

iOSエンジニアの基礎を学ぶ

MacパソコンにXcodeを入れればその時点から開発を始めることが可能になります。

ここがエンジニアへのスタートラインと言えますが、プログラミング学習は実は挫折率がとても高いことでも有名です。

理論的には独学での習得も可能ですが、できればプログラミングスクールの利用がおすすめです。

iOSアカデミアはiOS開発に特化したオンラインプログラミングスクールであり、ゼロからiOSアプリ開発を学ぶ方に最適です。

通学型のスクールでは料金も高く、また交通費や移動時間もかかってしまいますが、オンラインスクールなら最小のコストで最大の効果を得られます。

非対面型による不安点はチャットやビデオ通話でカバーされており、安心して進められますし、チャットやビデオ通話ツールに慣れておくことはエンジニアとして仕事をしていく上でも重要です。

ぜひiOSアカデミアを通してiOS開発の基礎を学んでください。

iOSエンジニアとして就職する

iOS開発スキルを身に着けたらいよいよ就職となりますが、この際に必ず必要になるものがあります。

それが「ポートフォリオ」。

ポートフォリオとはクリエイターが自分の能力や作風を紹介するために見せる「作品集」のようなもので、カメラマンなら写真集、ミュージシャンならCDアルバムと言ったもの。

iOSエンジニアの場合は「自分で作ったiOSアプリ」と言うことになりますが、初心者がアプリを最後まで完成させるのは実は容易ではありません。

筆者は某通学型オンラインスクールに通いましたが、実際にデプロイと呼ばれる最終工程まで進めている人はごく一部でした。

iOSアカデミアではカリキュラムを最後まで進めるとアプリが完成、そのアプリをポートフォリオとして使うことが可能になっているため、スムーズに就職活動に移行できます。

独立を考える

就職し、会社員エンジニアとしてキャリアを積んでいくと独立・起業が選択肢に入ってきます。

業界にフリーランスや経営者が多いこともあり、情報も多く入ってきます。

独立のおすすめの方法としては、会社員として副業をし、副業がある程度軌道に乗った段階での独立です。

もちろん会社の規約・規定などを守る必要はありますが、独立のリスクを最小限に抑えられる方法です。

実はこの手法は日本でも昔から存在しており、建築士やデザイナーなどでも良く見られます。

ご紹介したとおりフリーランスのほうが、平均年収も最高年収も大きく跳ね上がります。

ぜひ独立を視野に入れつつ、学習を進めていただければ幸いです。

まとめ

iOSエンジニアになるためには

今回はiOSエンジニアの仕事の内容、将来性、必要な言語やスキル、開発環境から年収、独立までのロードマップをご紹介しました。

現在すでに大きな市場があり、また今後も確実に伸びていくiOSエンジニアはとても魅力的な職種であることは間違いありません。

会社員エンジニアとして所得を得ながらスキルを磨き独立を目指せるのも特筆すべき点です。

そこで利用をオススメしたいのがiOSエンジニア専門のオンラインプログラミングスクール「iOSアカデミア」。

スマホアプリ開発者の中でも、更に需要の高いiOSアプリに特化したiOSアカデミアだからこそ蓄積している豊富なノウハウを元に、iOSエンジニアへの転職をサポート。

学習計画や作るアプリのアイディアの相談から講師がアドバイスをしますし、アプリが完成した後の就職までフォローさせていただきますので、安心して学習を進められます。

今なら現役エンジニアが無料相談を受け付けていますので、スマホアプリ開発について相談したいことがあれば、お気軽にお問い合わせください。

監修者

山田卓
山田卓init株式会社代表取締役
エンジニア経験0の状態から1年間独学で勉強して独立
さまざまなiOSアプリの開発に携わる
2021年6月にiOS専門のオンラインプログラミングスクール「iOSアカデミア」を開校。iOSエンジニアを目指す人のサポートにも力を入れています
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