個人でスマホアプリ開発をする方法|開発手順・勉強方法などを紹介
個人や会社でアプリが必要になり、開発会社から見積もりを取ってみるとなんと数百万円。それだけ高いなら、なんとか安くできないかと思いますよね。
あまりにも身近な存在なのでイメージがしにくいですが、年収の高いスマホアプリエンジニアが作るスマホアプリは「外注すると高い」のです。
ところがアプリ開発に必要なものは、基本的にはパソコンだけ。サーバーやアプリリリースなどにかかる費用はありますが、それでも外注で作ってもらう費用の足元にも及びません。
となれば、「じゃあ自分でつくろう」と考えるのが人情でしょう。
今回は国内唯一のiOSエンジニア専門オンラインプラグラミングスクールである「iOSアカデミア」より、個人でスマホアプリを開発する方法をお伝えします。
自分でアプリを作ろうと決めたものの、どうしたら良いかわからない方だけでなく、アプリ開発に関わる方全てに読んでいただきたい内容になっておりますので、ぜひ最後まで御覧ください。
スマホアプリは個人で開発可能!ただし…
結論から申し上げると、スマホアプリの個人での開発は可能です。実際世の中には個人制作のアプリも流通していますし、中には大金を稼ぎ出しているものもあります。
ただし、「完全な初心者」が、「完全な独学」で行うとなると、かなり難易度が高くなります。
独自のアンケートをもとにプログラミングの挫折について解説した記事でもご紹介していますが、その挫折率は実に86%にも登っており、万人におすすめできるものではありません。
メンターやプログラミングスクールなどのサポートを上手に使うことによって、難易度や挫折率は下がり、アプリリリースまでたどり着ける可能性が上がります。
そういった点も含めて、スマホアプリ開発のメリット、準備するもの、開発の手順、勉強方法と順を追って見ていきましょう。
個人でスマホアプリ開発をする5つのメリット
まずは個人でスマホアプリを開発するメリットからご紹介します。
これだけ生活に密着しているものですから、自分で作れるようになればそのメリットは計り知れません。
日曜大工の上級者はプロの大工さん顔負けの家具を作ったりしますが、スマホアプリ開発は日曜大工のデジタル版と言った感じでしょうか。
メリットは大きく5つ。
- コストが削減できる
- 今後の仕事の幅が広がる
- ポートフォリオに使える
- スマホアプリで収入が得られる
- 自分の生活が便利になる
一つずつ見ていきましょう。
コストが削減できる
冒頭でお伝えしたとおり、スマホアプリを企業に委託して作ると、かなり高額な費用がかかります。
アプリの内容や納期、またiOSとAndroid両方必要かどうかなどでそのコストは大きく変動しますが、実用的なアプリであれば数百万円かかることは珍しくありません。
もしこれを自分で作れるようになれば、時間はかかるものの、大きなコストの削減になります。
アプリは作って終わりでなく、リリース後もメンテナンスやアップデートなどでランニングコストが発生します。ここまで自分でできれば、アプリが続いている限り永続的にコスト削減効果が得られます。
今後の仕事の幅が広がる
現在世の中のサービスの多くが「スマホファースト」と言って、スマホからの利用体験を高める努力をしています。
今は直接アプリと関わりのない仕事でも、今後アプリと連携していくケースは増えるでしょう。
自分でスマホアプリを開発できるようになっておけば、今後アプリ開発も提案できるようになりますので、仕事の幅が広がることになります。
必ずしも自分で作らなくても、「作れる」という知見が大きく役立つでしょう。
ポートフォリオに使える
ポートフォリオとは、自分の作品集のようなものです。カメラマンがプレゼンする際には今まで撮った写真を見せるわけですが、アプリ開発者に取ってのポートフォリオは「実際に自分で作ったアプリ」です。
このポートフォリオはエンジニアとして就職する場合だけでなく、フリーで仕事を取る際にもとても重要です。
個人で開発したアプリは自動的にポートフォリオとして蓄積されていきますので、これも大きなメリットです。
スマホアプリで収入が得られる
スマホアプリはユーザーが増えれば、収入を得ることもできます。
アプリ自体の販売や課金はイメージしやすいですが、完全に無料のアプリでもアプリ内に広告を設置することで、広告収入を狙えます。
将来性があるアプリであれば、企業に売却する可能性もあります。
センスやクオリティに左右される部分が大きいですが、お金を稼げるという点もメリットの一つになります。
自分の生活が便利になる
既存のアプリが不便であったり、欲しいアプリがなかった場合に自分で作ってしまえば生活が便利になります。
先述の日曜大工の例も同じですが、アプリでも家具でも既製品が個人のニーズにピッタリあっていることはむしろ少ないものです。
自分が必要な機能に絞って、使い勝手の良いアプリを作れば自分の生活をより良くできるだけでなく、同じ状況にある他の人にも使ってもらえるかもしれません。
スマホアプリ開発で準備するもの
ではそのスマホアプリを開発するために準備が必要なものを見ていきましょう。詳細はスマホアプリ開発の準備について記載した記事でご紹介していますので、ぜひ合わせてご覧ください。
実はアプリ開発に必要なものはそう多くはありません。日曜大工の方が必要な工具の種類は多いでしょう。そういった意味でアプリ開発は、紙に文字を書いて物語をつくる「小説家」に近い存在かもしれません。
とはいえ紙にプログラミングのコードを書いても動きませんので、最低限必要なものとして、パソコンと開発ツール。そして開発スキルが必要になります。
パソコン
現時点ではスマホアプリをスマホで作るのは現実的ではないので、パソコンは必須になります。
iOSアプリであればmac OS搭載のパソコン、Androidアプリであればmac OSかWindowsパソコンで作ることになります。
専門性の高い作業であることから誤解されがちですが、プログラミングに使うパソコンはそれほど高い性能を求められません。
MacであればMac Book AirやMac miniの一番安価なモデルで十分でしょう。
開発ツール
パソコンが準備できたら、そこに開発ツールをインストールします。
iOSアプリであればXcode、AndroidであればAndroid Studioを入れていきますが、どちらも無料で使えます。
パソコンに開発ツールを入れれば、すぐにでもアプリ開発を始められます。
開発スキルの習得
MacにXcodeをインストールして開いてみても、開発スキルがなければ黙ってウィンドウを閉じることしかできません。
プログラミング言語(iOSアプリの場合はSwift)を覚え、開発ツールの使い方も覚えなくてはなりません。
YouTubeや書籍を利用すれば少ないコストで習得できますが、初心者がこれだけで覚えるのはなかなか難しいのが実情です。
できれば教えてくれる人や、プログラミングスクールの利用が望ましいでしょう。
スマホアプリの開発手順
準備が整ったらいよいよ開発に入ります。
すぐにでもプログラミングを始めたいところですが、それは悪手です。実際のプログラミングに入る前にきちんと手順を整理し、準備しておくことが重要です。
開発手順は以下のようになります。
- 要件定義
- アプリの設計
- 開発スケジュール決め
- 開発
- テスト
- リリース
ここでは簡単にご紹介しますが、開発手順についてもスマホアプリ開発手順の記事で詳しくご紹介していますので、ぜひ合わせてご覧ください。
要件定義
簡単に言えば、「どんなアプリなのか」をはっきりさせます。初心者は意外とここが曖昧なまま開発を始めてしまって途中で頓挫しがちです。
人に聞かれた時に、一言でアプリを説明できるくらいまでにはイメージを固めておきましょう。
固まったら、そのアプリを具現化するために必要な要件をリストアップしていきます。
料理レシピアプリだとすれば、
- 料理のレシピを投稿/閲覧出来る
- レシピに従えば目的の料理が作れる
- 料理中にも見やすい
- 初心者でも作業がイメージしやすい
と言ったようなものが要件となります。
アプリの設計
「要件」のリストアップが終わったら、その要件を満たすための「機能」をリストアップします。
先程の料理レシピアプリの要件に対する機能は、
- 検索/カテゴリー分けしやすいようにタグ機能をつける
- 閲覧しやすいように投稿時に文字数制限をつける
- わかりやすいように必須入力項目を設ける
- 料理中にも目的の部分を見やすいように目次をつける
- 初心者のために動画投稿機能をつける
等になるでしょう。
機能が洗い出されたら、その機能を実稼働させるのに必要なデータの設計や、見た目の部分であるワイヤーフレームを作っていきます。
開発スケジュール決め
個人での開発だと軽視してしまいがちな「スケジュール」ですが、やはりここもしっかり固めておくことが重要です。
もちろん完全に予定通りに進むことはありませんが、無駄な焦りを生まないためにも、スケジュールの全体像を把握しておくことが重要です。
開発
ここまで来てようやく開発に入ります。開発はエラーと解決の繰り返しです。
時にはひとつのエラーの解決に数日かかることもありますが、じっくり調べて進めていきましょう。
こういった点でもメンターやプログラミングスクールを利用していると一瞬で解決できますので、おすすめです。
テスト
開発が終わったら、イメージ通りに動作しているか、バグはないか、エラーがないか、動作が遅くないか、といった使い勝手をテストしていきます。
ユーザーは開発者の思いもよらないような挙動をするものです。
様々な角度から検証し、不具合やバグはこの段階で修正しておきましょう。
リリース
テストが終わったらいよいよリリースです。自分の作ったアプリがApp Storeに並んでいる姿は感慨深いものですが、アプリは開発して終わりではありません。
PRや運用、機能追加やデータ分析など様々なタスクが待っています。リリースで終わりと思わず、どんどん改善をしていきましょう。
スマホアプリ開発の勉強方法
スマホアプリを個人で開発する流れをご紹介してきましたが、ここまでスムーズに進められる人はほぼいないと言っても良いでしょう。
アプリ開発はじっくり腰を据えて取り組むもので、一朝一夕で身につくものではありません。
よく外国語習得に例えられますが、学校で何年も勉強してもまるで英会話が苦手な日本人ならその習得の大変さがわかるのではないでしょうか。
とはいえ、アプリ開発は適切な方法で学べば誰でも習得可能なスキルです。方法を見ていきましょう。
基礎学習は動画教材・書籍でも可能
独学は難しいとお伝えしていますが、最近の動画や書籍の充実ぶりには眼を見張るものがあります。
基礎段階に限ればYouTubeやUdemy、書籍を利用することで独学でも可能でしょう。
基礎の部分はこの先もずっと使う大事な部分ですので、何回も繰り返し学習して身につけておきたいところです。
開発はオンラインスクール・メンターの利用がおすすめ
基礎を身に着けた後の開発になると、とたんに独学の難易度が上がります。
プログラミングの部分が注目されがちですが、むしろプログラミングはネットを検索すれば答えが得られやすい部類です。
一方要件定義などは、それぞれの作りたいアプリによって自分で洗い出さなければなりません。これが慣れない人にとってはとてもむずかしい作業になります。
さらに、難しいのにも関わらず、要件定義などについては説明されている書籍もなく、独学で学ぶ場合は試行錯誤をし続けるしかありません。
この辺りにかける時間を考えると、有料にはなりますが、メンターやプログラミングスクールを利用したほうが、早く確実で、結果的により高いコスパを実現することも可能です。
まとめ
本記事ではスマホアプリを個人で開発する方法をご紹介しました。
正直に申し上げて、個人が独学でやり切るのはかなり難しい内容です。
元プログラマのインフルエンサーが「現代の恵まれた環境ならプログラミングは誰でも独学で習得できる。」と盛んに喧伝しています。
これは確かに事実ですが、非常に長い時間と精神的なタフさが求められます。理論上独学での習得は可能でも、自分ひとりでやりきれる方は少ないでしょう。
そこで利用をオススメしたいのがiOSエンジニア専門のオンラインプログラミングスクール「iOSアカデミア」。
スマホアプリ開発者の中でも、更に需要の高いiOSアプリに特化したiOSアカデミアだからこそ蓄積している豊富なノウハウを元に、iOSアプリ開発が学べます。
学習計画や作るアプリのアイディアの相談から講師がアドバイスをしますし、アプリが完成した後の就職までフォローさせていただきますので、安心して学習を進められます。
今なら現役エンジニアが無料相談を受け付けていますので、スマホアプリ開発について相談したいことがあれば、お気軽にお問い合わせください。
監修者
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エンジニア経験0の状態から1年間独学で勉強して独立
さまざまなiOSアプリの開発に携わる
2021年6月にiOS専門のオンラインプログラミングスクール「iOSアカデミア」を開校。iOSエンジニアを目指す人のサポートにも力を入れています
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