iOSアカデミア創設者インタビュー【後編:「日本のエンジニアリング力を底上げしたい!」創設者ヤマタクの見据える未来とは?】

作成日:2021年5月28日 更新日:2023年6月23日
iOSアカデミア創設者インタビュー【後編:「日本のエンジニアリング力を底上げしたい!」創設者ヤマタクの見据える未来とは?】

iOS専門のオンラインプログラミングスクール「iOSアカデミア」が2021年5月、遂に開校しました。こちらのインタビュー連載では、業界第一線で活躍するiOSエンジニアや、当スクール卒業生の方々に多数ご登場いただき、これからエンジニアを目指す人やプログラミングを始めようと思っている人、iOSアプリ開発に興味のある人にとって気になるポイントを伺っていきます!第1回目となる今回は、「iOSアカデミア」創設者であり、スクールの運営母体init株式会社の代表取締役でもある山田卓ことヤマタクさんに来ていただき、前編・中編・後編の全3編にわたって、その熱い想いに密着!

【中編】では、新しく創設されたスクール「iOSアカデミア」にフォーカスして、創設者であるヤマタクさんの目線から、スクールの特徴や強み、学習の方法などについて詳しくお話頂きました!

【後編】、ついに最終編である今回は、【前編】で語っていただいたご経歴よりもう少し“ディープ”なお人柄の部分、そしてヤマタクさんご自身やヤマタクさんを取り巻く「iOSアカデミア」や他の事業など、関連する物事の今後についても伺ってみたいと思います!気鋭の天才は、未来に何を見ているのでしょうか!?

プロフィール:

山田卓(やまだ・たく)以下「ヤマタクさん」

ECシステムの法人営業から独学でフリーランスエンジニアへと転身し、個人開発から常時100万人が使用する大規模アプリまでさまざまな規模のアプリ開発を経て独立。…このほか詳しくは、当インタビュー内で明らかにしていきます!

インタビュワー
SIerでの人事担当、言語教師等を経て現在はインタビューを中心に活動するワーママライター。最近はわが子の可愛さに打ちひしがれる日々。

ヤマタクさん、今どんなこと考えてるの?

ブランディングにはキャラ付けも重要!

―――アスリートからの転身・怒涛のフリーランス時代、メンター、会社設立など、活動に事欠かないヤマタクさんですが、ずばり伺いたいです。周りのご友人からは、どのようなキャラクターだと言われることが多いですか!?

そうですね…ポジティブな面は、親しみやすいとか、気遣いができるとかは言ってもらえます。悪いところは…抜けてるところとか、変人なところとか、雑な部分があるとか(笑)ただ正直、ビジネスで活動するにあたっては、キャラ付けに悩んでるところでもあるんですよ。

―――!?そんな濃いキャラをお持ちでも悩むんですか!?

あ、病んでるとかではないですよ!「iOSアカデミア」を準備するにあたっては、やはりブランディングってすごく大事で。事業のブランドは、その代表者のブランディングから多大な影響を受けるので、今後の方針に悩んでいるんです。

関わる人には常に価値を提供していきたい

―――真っ直ぐすぎて眩しい…(笑)個人・法人を問わずここでも「自己成長」に熱心な姿勢が伺えます。逆に言うと、それ以外の物事にはあまり興味を抱かれないのでしょうか?

根本的に、興味の対象は多くないかもしれません。人と関わるときも「自己成長」の側面から、その人に提供できる価値は何かということを真っ先に考えます。打算的な関係になるのがあまり性に合わないというか、当面の利益があるからとか、惰性で一緒に居るといった過ごし方も好きじゃないんです。仕事でも友人関係でも、お互いにとって建設的な関係性を築きたいし、それができない相手だと判断すれば僕は近づかないと思います。だからたまに“冷たい”とも言われます。

自己成長の背後にある“枯渇”にも目を向けるように

―――それだけ純粋に目標や価値に目を向けていらっしゃるのですね。成長を追うあまり、疲労を感じることはありませんか?

疲れるというよりも、最近は自分が常に枯渇している状態だなって思います。僕「もっと知りたい」「もっとできるようになりたい」と、常に焦燥感を抱いている状態なんですよね。

だからこそできることもありますし、成長する為には痛みは必須ですが、焦燥感を抱えたままずっと生きることは、時に自分で自分のメンタルを傷つけることにもなると思います。あんまり健康ではないですよね。なので、今メンティーさんを指導する時には、この点は注意するようにしています。「自分に設定する目標で自分を傷つけることはしちゃだめですよ」って。

「iOSアカデミア」ではまずゼロイチに注力!エンジニアのピラミッド押し上げ

―――ご自分で真摯に目標に向き合ってこられたからこそ、同じ状況の人に優しくなれるのですね。そんなヤマタクさん、今後まずは「iOSアカデミア」を通しての目標はありますか?

実は、5年後10年後といった具体的な年数での目標は特に明文化していません。その方が成長を阻害しないと思いますし、その都度重要な目標を達成していくことの方が重要かなと。もちろん、プログラムの継続的な改善はどんな場面でも続けていきます。

―――その都度重要な目標、というと具体的には何でしょうか?

直近では、ゼロイチ(物事を0→1に傾ける動力やその行動)に注力して行きたいと考えています。まずは少しでもより多くの人にエンジニアになる機会を提供することですね。現在はiOSエンジニアの母数自体が少ない状態なので、そこから変えていく必要があります。日本におけるエンジニアの人口ピラミッドの一番下の段を厚くしていき、それが出来てからピラミッド全体を押し上げていくイメージです。

―――ピラミッド全体を押し上げていく、ですか。

はい。具体的には、ゼロイチの過程でエンジニアの母数を増やした後、既存のエンジニアさんを育成してスキルアップして頂くことを考えています。開発力だけでなく、チーム開発におけるコミュニケーション能力、論理的思考能力、【中編】でお話した営業力などを強化していくことで、エンジニアとしての総合的なスキルアップを図ることが必要になります。エンジニアリング全体に関わる要素を体系化して、教育で担っていきたいですね。

また、卒業生の方をメインとしてコミュニティの形成も強化していきたいです。本来エンジニアのキャリアアップ支援では、エンジニアになったら終わり、あるいは目標を達成したら関係性が途切れるのではなく、長期的なコミュニティを維持していくことがより大切です。建設的な関係でずっと繋がっていられるコミュニティを形成して提供することはモチベーションアップにもなりますし、長い目で見ても今後一層求められるのではと考えています。

エンジニア全体の問題にもアプローチしたい

―――iOSアカデミア以外での事業についてはどうですか?

エンジニア育成の一環ですが、海外を視野に入れて「エンジニアの言語の壁」という問題にもアプローチしていきたいと考えています。

日本のエンジニアさんにとって、言語の問題は実際かなり大きいんです。最新の技術情報や動向を得るには英語が必須ですし、ドキュメントなども英語で書かれている場合が多いです。なので、エンジニアさんの英語能力を強化していくことに加えて、海外の情報を適宜取り込んで活用していくこと、あるいは人材支援として、グローバルなキャリアのステップアップを支援したり、海外のエンジニアさんを招き入れたり、海外転職されたエンジニアの支援を行ったりと、未だ構想の段階ですが、やりたいことは多いです。

国としても、国内の人口縮小の流れを受けてこうした流れは出来てきていますし、今後海外のリソースを活用していくことは必須になってくると思います。いずれにせよ、国内で事業を閉じるのではなく、海外も視野に入れたうえで総合的に発展していけたらと考えています。

日本のエンジニアリング力を底上げ!教育は別分野でも

―――その先にあるものはなんでしょうか。

ちょっとミッションバリュー的になりますが、「iOSアカデミア」や今後他に行う可能性のある教育事業を通して「日本の技術力、エンジニアリング力を底上げしたい」と思っています。この目標にどれだけ貢献できるかは事業の規模にもよりますが、方向性としてそういうところを目指したい。

日本では現状様々な市場が先細りしているのが否めないですが、ITは中でも数少ない国内で現在も発展を続けている分野でもあります。なので、エンジニアリング力を底上げしていくことは、今後より一層社会的な利益を生む可能性を秘めていると考えています。そのために、先に述べたように、エンジニアリングに精通した人材を増やしたいですし、彼らの能力を高めることが非常に大切だと思っているんです。

―――スクールや人材支援など、ヤマタクさんのテーマとして「エンジニア」だけでなく、「教育」も軸になりそうですね。

それは僕自身も思います。まずはこの「iOSアカデミア」でより多くの人に価値を提供できるようになったら、別の教育事業もやってみたいと思います。クリエイター向け、保育士向けなど、分野や対象を変えながら、人をサポートする事業、すなわち教育事業にはずっと携わっていきたいですね。

海外を見据えて成長あるのみ!

―――「教えることが好き」というヤマタクさんご自身のパーソナリティが良く現れている未来像、素敵です。それでは最後に、ヤマタクさん自身の“夢”についても聞かせてください!プライベートなことでも…!

そうですね、まずは起業と会社運営はしているものの、自社サービスを運営するスキルは現段階で経験不足なので、今後実践を通して学んでいきたいです。

そして、どの分野でもやはり僕自身の「自己成長」を続けていきたいですし、言語やエンジニアリングにおいても、海外を視野に入れて勉強を続けていきたいと思っています。昔から将来的には海外で仕事をしたいと考えており、公私ともに海外志向を抱いているからこそ、インターナショナルな情報には常にアンテナを張っています。

公私を切り離すことは難しいですが、いずれにせよ海外を視野に入れた活動というのは、そこに関わる人全員にとって良い影響をもたらすと考えています。

プライベートな夢…というと、同世代と比較して貧弱な傾向があるかもしれません。実際友人と話していてもそう感じることは多いです。ただ、当初自分が思い描いた「起業」という夢は実現しましたし、今はやりたいことも多いので、この状態も正解なのかなって! (笑)

インタビューを終えて

ヤマタクさんについては、気鋭の天才に加えて、今まさに「仕事の鬼」という言葉がふさわしそうです。プライベートは貧弱だと自ら仰いましたが、胸に抱く「日本の技術力、エンジニアリング力を底上げしたい」という熱い想いを燃料に、不屈のエンジンで今後も爆走される未来が楽しみです。

今回は【前編】【中編】、【後編】を通して、ヤマタクさんご自身の歴史から創設した「iOSアカデミア」の徹底解説、さらにパーソナリティの深い部分と、ご自身を周囲の未来に至るまで、本当に幅広いお話を頂きましたが、正直、まだまだお聞きしたいことは尽きません!今後「iOSアカデミア」を運営される中で、あるいはまた他の活動をされる中でご登場いただけることを心待ちにしております!

【前編】はこちら!…iOSアカデミア創設者インタビュー【前編:身も心もアスリートなiOSエンジニア爆誕!ヤマタクってどんな人!?】

【中編】はこちら!…iOSアカデミア創設者インタビュー【中編:創設者ヤマタクが徹底解説!iOS専門のオンラインプログラミングスクール「iOSアカデミア」の通い方とは!?】

関連情報

ヤマタクさんについて

SNS・サービス

Twitter… https://twitter.com/yamataku_init
Github… https://github.com/yamataku29
Facebook… https://www.facebook.com/yamataku29
MENTA… https://menta.work/user/1840

過去のメディア掲載

【記事】
アーチェリー日本代表から起業家へ。まだ世の中にない「概念」を創る挑戦とは _ co-ba shibuya
【動画】
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init株式会社について

会社名…init株式会社
代表者…代表取締役 山田 卓
本社所在地…〒150-0002 東京都渋谷区渋谷3-26-16 第五叶ビル 5F
設立…2019年4月
資本金…1,000,000円
事業内容…スマホアプリ開発事業、アプリ開発コンサルティング、スマホアプリの運用支援
公式HP… https://init-inc.com/

iOSアカデミアについて

公式HP…https://ios-academia.com/

iOSエンジニアになりたい方に向けて

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監修者

山田卓
山田卓init株式会社代表取締役
エンジニア経験0の状態から1年間独学で勉強して独立
さまざまなiOSアプリの開発に携わる
2021年6月にiOS専門のオンラインプログラミングスクール「iOSアカデミア」を開校。iOSエンジニアを目指す人のサポートにも力を入れています
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